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  • ブログ英会話 2024年4月19日

    こんにちは!

    おとなの英語予備校の谷口翔太です。

     

    英語で「~だといいな」とか、「~になりますように」という表現をしたいとき、

    多くの人がwishを使いがちです。

     

    もちろん、wishにはこのような意味がありますから、問題ない場面もあります。

    でも逆に問題がある場面もあるんです。

     

    今回は、「望む」という意味をもつhopeとwishを比較しながら、

    明確な使い分けを解説したいと思います。

     

     

    ▶ hope

    hope that SVというカタチで、

    「SがVすることを望んでいる」という意味です。

     

    thatの後ろで望む内容を伝えます。

     

    I hope {that} it will not rain tomorrow.

    「明日雨が降らなければいいなあ」

     

    that it will not rain tomorrowは望む内容ですね。

    「明日雨が降らないこと」を望んでいるってことです。

     

    ちなみに接続詞thatは省略が可能です。

     

    カンタンですよね。

    では、今度はwishの使い方を見てみましょう。

     

     

    ▶ wish

    wishもhopeと同じように、後ろにthat SVをとれます。

    thatの後ろに望む内容がきますが、hopeとは違いがあります。

    例文を見てみましょう。

     

    I wish {that} I were a little younger.

    「もうちょっと若かったらなあ」

     

    I wish {that} I could sing like Ronnie James Dio.

    「ロニー・ジェイムス・ディオのように歌えたらいいなあ」

     

    さあ、さっきのhopeとの違いがわかりますか?

     

    実はwish that SVのSVは必ず仮定法でなければなりません。

    仮定法とは、“ありえないこと”です。

     

    仮定法なので、動詞のカタチは過去形になっていることにも注意。

     

    I were a little youngerは、「今よりももう少し若ければ」ということですから、

    現実的に年齢が若くなることは“ありえない”のでwishを使います。

     

    I could sing like Ronnie James Dioも、「ディオのように歌えたら」ということなので、

    現実では彼のように歌を“歌えない”わけですから、wishなんです。

     

    ちなみにRonnie James Dioはさまざまな有名バンドでも活躍したHR/HM系のシンガーです。

    個人的な趣味ですみません・・・(笑)

     

     

    さあ、hopeとの違いがわかりましたか?

     

    hope that SV → 現実的にありえることを望む

    wish that SV → 現実的にありえないことを望む

     

    これを踏まえて、ちょっと英作文に挑戦してみましょう。

     

    体調を崩している人に、

    「あなたがすぐによくなることを望んでいます」

    と伝えたいとき、どう言えばいいでしょうか?

     

    正解は、

     

    I hope {that} you will get well soon.

     

    です。

     

    get wellは「体調がよくなる」という意味。

     

    このメッセージを伝えるときには、wishではなく、hopeがふさわしいです。

    なぜなら、体調がよくなることは現実的に“ありえる”話ですし、

    実際にそうなってほしいですもんね。

     

    これがwishを使ってしまうと仮定法ですから、

    相手の体調がよくなることは“ありえない”ってことになっちゃいます。

    お気をつけください。

     

     

    ▶ wish + 人 + モノ

    wish that SVのカタチを使うときは、“ありえない”内容だとお伝えしましたが、

    実はwishにはふつうに望む内容を伝えるカタチもあります。

     

    こちらも英会話で非常によく使う表現なので、

    最後にもうひとつだけwishの語法をご紹介しておきます。

     

    I wish you good luck.

    「幸運を祈っています」

     

    Wish me luck.

    「幸運を祈っていてください」

     

    I wish you a Merry Christmas.

    「楽しいクリスマスになりますように」

     

     

    これらはすべてwish+人+モノのカタチをしていて、

    文型では第4文型SVOOになります。

     

    このカタチでは、ふつうに望む内容なので、仮定法ではありません。

     

    ちなみにhopeにはこのカタチがありません。

     

     

    いかがでしたか?

    hopeとwishには他にも表現がありますが、

    今回は日常でよく使われるものだけを取り上げました。

     

    まずは今回の表現をマスターして、使い分けができるようにしてくださいね。

     

    応援しています!

    英語学習がんばってください:)

               
    ブログ著者

    谷口 翔太
    Shota Taniguchi
    株式会社おとなの英語予備校 代表取締役。
    全国通訳案内士国家資格|
    英検1級|TOEIC985点
    IIBC AWARD OF EXCELLENCE受賞者


    高校、大学で2度のアメリカ留学を経験。日本とアメリカの大学で英語学と英米文学を学ぶ。
    学習塾、予備校、ビジネススクールなどを経て、おとなの英語予備校を開校。
    英語の本質をついたわかりやすく楽しい授業は、多くの企業の語学研修や大学の講義でも高い評価を受け続けており、大好評となっている。



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