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ブログ英会話 2024年4月12日
もう迷わない!stealとrobの違い
こんにちは!
おとなの英語予備校の谷口翔太です。
「盗む」をいう意味の動詞にはstealとrobがあります。
日本語にすると同じ意味ですが、実はこの2つには文法上の明確な違いがあります。
英語は“型”を重視する言語です。
意味だけを覚えていても、文法や語法、そして構文などの知識がないと正確に使いこなせるようになりません。
今回はstealとrobの違いを解説します。
簡単な違いしかありませんので、ぜひ覚えてくださいね。
▶ stealの対象は「モノ」
stealの後ろには必ず「モノ」が置かれます。
Someone stole several hundred dollars from the bank.
「誰かがその銀行から数百ドルを盗みました」
英文ではstealの過去形stoleが使われていて、
その直後には盗まれたseveral hundred dollars「数百ドル」が置かれています。
実際に盗まれる対象となる「モノ」がくるんです。
ちなみに、「どこから」もしくは「誰から」盗むのかを示すときには、from ~をつけます。
もちろん、つけなくても英文は成立します。
▶ robの対象は「人」
stealの対象が「モノ」であるのに対し、robの対象は「被害者」です。
被害を受けた人が置かれることが多いです。
Someone robbed the woman of her watch.
「誰かがその女性から腕時計を盗みました」
このようにrobの後ろには、「被害者」のthe womanがきています。
ちなみに、被害者が盗まれた物を示す場合はof ~をつけます。
この英文であればof her watchの部分です。
盗まれた物を示す必要がない場合はつけなくても大丈夫です。
もうひとつ、英文を見てみましょう。
Someone robbed the bank.
「誰かがその銀行で強盗を働きました」
この英文のrobの後ろには「人」ではなく、the bank「銀行」がきています。
これは銀行が「被害者」だからです。
このように純粋に「人」を表す語句でなくても、「被害者」ならrobの対象になります。
▶ 受動態のカタチに注意
stealとrobはもうひとつ注意しなければならないことがあります。
それは「盗まれる」と言いたい場合です。
「盗む」を受け身にすると、「盗まれる」となります。
しかし、何となく意味だけを考えて英語に直してしまうと、とんでもないミスにつながります。
ここで一旦整理しておきましょう。
「モノ」が盗まれる場合は、
モノ is stolen {from ~}
「{~から}モノが盗まれる」
のカタチを使います。
Several hundred dollars were stolen.
「数百ドルが盗まれました」
stealを受動態にする場合は、盗まれるモノが主語になります。
誰かが盗みの被害を受ける場合は、
人 is robbed {of ~}
「人が{~を}盗まれる」
のカタチを使います。
The bank was robbed.
「その銀行は盗みの被害を受けました」
robを受動態で使うときは、主語になるのは盗みの被害者です。
文法上のルールを守って、きちんと伝わる英語を使いましょう。
応援しています!
英語学習がんばってください:)
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ブログ学習法 2024年4月5日
英語学習にポジティブだけを求めない
こんにちは!
おとなの英語予備校の谷口翔太です。
英語学習に限らず、何かを始めたばかりのときは、
やる気もあって、「がんばろう!」という気合が入っている状態だと思います。
英語を話せる自分を想像したり、
TOEICで高得点を取得した自分を想像したりして、
モチベーションも高い状態で、
物事のプラス面、ポジティブなことを考えがちです。
でも、常に平坦な道が続くわけではありません。
大なり小なり、必ずどこかで壁にぶち当たります。
そのときに踏ん張れるかどうか、
これが大切なんです。
英語力を伸ばすのに、単語から逃げることはできません。
僕もこれまでたくさんの英語学習者を見てきましたが、
文法の勉強は進めるけど、単語はやらない人もいます。
文法も好きな単元ばかりやる人もいます。
巷には、
「たった●●だけで、TOEIC●●点アップ!」
「●●をやるだけで、英語がペラペラに!」
「楽に英語ができるようになる!」
みたいな謳い文句が溢れています。
しかし、断言しておきます!
楽に英語力を伸ばす方法はありません!
そんな広告文句に踊らされた人は、
ちょっとした壁にぶつかっただけですぐにやめてしまいます。
英語ができるようになるためには、楽なことや都合のイイことばかりを受け入れていてはダメです!
そこに付随するマイナス面やネガティブなこともきちんと受け入れましょう。
この世は陰と陽。
プラスとマイナス。
どんなことにも、プラスとマイナスの両面が存在します。
英語学習に楽ばかり求めず、
壁にぶち当たったときも、それを受け入れ、乗り越えていきましょう。
応援しています!
英語学習がんばってください:)
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ブログ英文法・英語構文 2024年3月22日
leaveの意味を文型を使って整理しよう
こんにちは!
おとなの英語予備校の谷口翔太です。
前回のブログでは、makeの意味を文型を使って整理してみました。
今回も意味がたくさんある動詞を文型で整理したいと思います。
今回扱うのはleaveです。
makeは5つの文型をとれましたが、leaveは4つの文型をとれます。
makeより1つ少ないですが、それでも4つも意味を覚えるのは大変・・・
でも大丈夫です!
文型が解決してくれますよ。
早速見ていきましょう。
文型の使い方については、こちらの動画もご参考ください。
▶ leaveの意味① 「向かう」
第1文型SVのとき、動詞は“進行”の意味になります。
leaveもSVの文型をとれるので、“進行”の意味があります。
そのときには、「行く」「向かう」と訳しましょう。
I left ( for Fukuoka ).
S V「私は福岡に向かいました」
for Fukuokaは【前置詞+名詞】のカタマリで、
文型にはカウントされません。
▶ leaveの意味② 「~を去る」
第3文型SVOのとき、動詞の意味は特定できません。
SVOのときだけは単語力の勝負です。
でもleaveの意味と言えば、「去る」が出てくる人は多いはず。
この意味はSVOのときの意味なんですね。
I left Fukuoka.
S V O「私は福岡を出発しました」
▶ leaveの意味③ 「~を与える」
第4文型SVOOでは、動詞は“与える”の意味になります。
leaveもSVOOの文型をとるときは「与える」と訳します。
I left him a message.
S V O O「私は彼にメッセージを与えました」
意訳すると、「私は彼に伝言を残しました」ということです。
▶ leaveの意味④ 「~のままにする」
第5文型SVOCは、因果関係を示す文型です。
【Sが原因で、結果OはCになる】という関係が成立するんです。
SVOCのときは、多少不自然な訳になっても、
因果関係を意識できたほうがネイティブの感覚がわかっていいですよ。
I left the door open.
S V O C「私によって、そのドアは開いたままになりました」
I「私」が原因で、結果the door「そのドア」はopen「開いた」状態だったんです。
意訳すると、「私は、そのドアを開けっ放しにしました」
4つの文型をとるleaveは、当然4つ意味があるということ。
ちゃんと整理しておいてください。
応援しています!
英語学習がんばってください:)
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ブログ英文法・英語構文 2024年3月15日
makeの意味を文型を使って整理しよう
こんにちは!
おとなの英語予備校の谷口翔太です。
英語の動詞には、いくつも意味があるものがあって、
覚えるのが大変ですね。
そんな複数の意味を持つ動詞も、
実は文型の力を使えば意外と楽に整理できてしまいます。
今回はmakeの主要な意味を文型で一気に整理していきましょう。
文型の使い方については、こちらの動画もご参考ください。
▶ makeの意味① 「向かう」
第1文型SVのとき、動詞は“進行”の意味になります。
makeもSVの文型をとれるので、“進行”の意味があります。
そのときには、「行く」「向かう」と訳しましょう。
She made ( for the south ).
S V「彼女は南に向かいました」
後半のfor the southは【前置詞+名詞】のカタマリです。
【前置詞+名詞】のカタマリは文型にはカウントされません。
▶ makeの意味② 「~になる」
第2文型SVCでは、動詞は“イコール”の意味になります。
makeはSVCの文型をとれるので、“イコール”の意味があります。
この場合は、「~になる」と訳します。
She made a good mother.
S V C「彼女はいい母親になりました」
She=a good motherの関係です。
▶ makeの意味③ 「~を作る」
第3文型SVOのとき、動詞の意味は特定できません。
つまりSVOのときには、単語力の勝負となるわけです。
でも安心してください。
多くの人がよく知っている意味です。
恐らくほとんどの人は、makeの意味を「作る」と覚えていると思います。
これはSVOのときの意味なんですね。
She made lunch.
S V O「彼女はランチを作りました」
▶ makeの意味④ 「~を与える」
第4文型SVOOでは、動詞は“与える”の意味になります。
makeも例外ではなく、SVOOの文型をとるときは「与える」と訳します。
She made her son lunch.
S V O O「彼女は息子にランチを与えました」
▶ makeの意味⑤ 「~させる」
第5文型SVOCは、因果関係を示すときに使われる文型です。
【Sが原因で、結果OはCになる】という関係ができます。
学校でmakeのSVOCを習うときには、「OをCにさせる」と習いますが、
これでは100%のニュアンスをつかんだことにはなりません。
SVOCのときは、多少不自然な訳になっても、
因果関係を意識できたほうがネイティブの感覚がわかっていいですよ。
She made her son a doctor.
S V O C「彼女によって、息子は医者になりました」
She「彼女」が原因で、結果her son「息子」はa doctor「医者」になったんです。
この原因と結果の関係がSVOCです。
いかがでしたか。
辞書を見るとたくさん意味が出てくるmakeですが、それはmakeが1~5文型まで、5つの文型をとれるからなんです。
文型の本当の使い方を知り、英語学習を効率的に進めましょう。
応援しています!
英語学習がんばってください:)
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ブログ英会話 2024年3月1日
「~に見える」という意味のlook like ~の意外な落とし穴
こんにちは!
おとなの英語予備校の谷口翔太です。
英語で「~に見える」という表現をする場合、
多くの方がlook like ~を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、気をつけなければならないポイントがありますので、
今回はこのlook like ~の正しい使い方を見ていきましょう。
▶ look like ~のlikeは何?
まずはちょっとした英作にチャレンジしてみましょう。
「あなたは幸せそうに見えます」
これを英語にするとどうなるでしょうか?
考えてみてください。
僕の経験上、多くの英語学習者が次のようにしてしまいます。
× You look like happy.
ものすご~く惜しいんですが、ちょっと違うんですね。
どこが違うかわかりますか?
ポイントはlikeです。
このlikeは前置詞で、「~のように」という意味。
意味だけ考える何も問題なさそうですが、英語はカタチを重視する言語です。
前置詞のルールを確認してみましょう。
前置詞の後ろには名詞がくるという原則があります。
そのルールから考えるとYou look like happy.が間違いである理由が見えてきます。
前置詞likeの後ろにはhappyが置かれていますが、
これは形容詞です。
この状態だと、前置詞の後ろが名詞ではなく、形容詞になってしまっているのでダメなんです。
look like ~を使うときは、後ろに名詞を置きます。
You look like a movie star.
「あなたは映画スターのように見えます」
That cloud looks like a rabbit.
「あの雲はウサギみたいに見えます」
例文のa movie starやa rabbitは名詞ですからOKです。
では、happyのような形容詞を置く場合にはどうすればいいのでしょうか?
▶ look + 形容詞でOK
「あなたは幸せそうに見えます」のように、形容詞を置きたい場合は、
lookの後ろにそのまま形容詞を置きます。
つまり、
You look happy.
が正解!
You look pale.
「あなたは青白く見えます」→「顔色が悪いよ」
This pie looks delicious.
「このパイは美味しそうです」
例文のpaleとdeliciousは形容詞なので、前にlikeは要りません。
動詞のlookの使い方、気をつけてくださいね。
応援しています!
英語学習がんばってください:)