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ブログ 2019年7月30日
英文法解説シリーズ『分詞構文』
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
さて準動詞の学習もいよいよラストです。
準動詞の最後を飾るのは“分詞構文”でございます。
分詞構文はVの形をVingやVppに変えて、「副詞」のはたらきをします。
副詞のはたらき
・名詞以外を修飾する
副詞は名詞以外のさまざまな品詞を修飾します。
動詞、形容詞はもちろんのこと、副詞は副詞自身を修飾したり、文全体を修飾することもできるんです。
>>>分詞構文
Working hard, he got tired.
「一生懸命働いたので、彼は疲れた。」
Working hardが分詞構文です。
後ろの文を修飾する副詞のはたらきをしていますね。
Seen from a distance, the rock looks like a cat.
「遠くから見ると、その岩は猫のように見える。」
Seen from a distanceが分詞構文です。
こちらも後ろの文を修飾していますね。
このように副詞のようなはたらきをするVingやVppが分詞構文です。
分詞構文を学校で習ったときに、おそらく「時」「理由」などのいろんな意味を覚えさせられたと思います。
しかし、本当はそんな意味は覚えなくてもいいんです。
そもそも分詞構文は意味をあいまいにさせるために使うので、はっきり分からないはずなんです。
意味を問われる問題は、はっきりと分かる場合だけです。
むしろ大切なのは、分詞構文が副詞のはたらきをしていることが分かることなんです。
それが理解できれば大丈夫です。
>>>VingかVppの判断
分詞構文にもVingとVppがあります。
ということは分詞と同じように、どちらを入れるかを選ばされる問題などが出題されます。
分詞構文の場合、基準にするのはメインの文のSです。
Working hard, he got tired.
この文なら、he「彼」を基準にして、彼が“する側”か“される側”かを考えます。
もちろん「働く側」なので、Vingですね。
Seen from a distance, the rock looks like a cat.
こちらの場合は、the rock「その岩」が“する側”か“される側”かを考えます。
岩は「見られる側」ですので、Vppとなります。
いかがですか?
分詞構文においてとにかくまず覚えることは2つ。
①分詞構文=副詞のはたらき
②Sを基準にして、Sが“する側”ならVing、“される側”ならVpp
この基本だけは忘れないように、何度も復習しておきましょう。
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ブログ留学 2019年7月26日
アメリカの味
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
高校2年生の夏、ボクは単身アメリカに渡りました。
留学初日、空港に着いたらホストファミリーが迎えに来てくれているはずでした。
当時のボクは英語を全く話せなかったので、詳しい事情はわかりませんでしたが、何かのトラブルがあり飛行機の到着はかなり遅れてしまいました。
そんなこともあって、ちゃんと誰か迎えに来てくれているのか内心不安でいっぱいでした。
到着ゲートに着いて周囲を見渡していると、40代くらいの背の高い男性がひとり、ボクの名前の書かれたボードを持って立っていました。
軽く挨拶を交わした後、彼の車に乗って空港を後にしました。
ボクはその人がホストファミリーだと思っていたんですが、実はホストファミリーは迎えに来ることができず、代わりに迎えに来てくれていたのがその男性だったんです。
彼は現地で留学生のお世話をしてくれるコーディネーターの方だったと後から聞いて知りました(笑)
空港を出てそのまますぐホストファミリーの家に行くのかと思っていたら、どうやらホストファミリーはその時家にいなかったらしく、家には入れないとのこと。
彼らが家に帰ってくるまでその男性と過ごすことになりました。
しばらく街を案内してもらい、ボクたちは小さなダイナーに立ち寄りました。
アメリカ映画で見るようないかにもアメリカらしいダイナーでした。
何を飲みたいのか聞かれて、英語に自信のないボクは“Water”と答えました。
するとそのコーディネーターの男性に「レモネードを飲んでみろ」と言われ、ボクにレモネードという初めて見る飲み物を注文してくれました。
たった一人アメリカに来て、これからどうなってしまうのだろうという不安の中、アメリカで初めて口にしたのがこのレモネードだったんです。
なんとなくこれから始まる留学生活を象徴するような味。
「アメリカの味だ…」
ふとそんなことを思いました。
今では日本でもレモネードを飲める機会が増えましたが、レモネードを口にする度に、初めてアメリカの土地を踏んだあの日のことを思い出します。
ボクにとってレモネードは忘れられない“アメリカの味”です。
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ブログ英文法・英語構文 2019年7月23日
英文法解説シリーズ『分詞(2)』
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
今回も前回に引き続き、“分詞”の学習です。
分詞はVの形をVingやVppに変えて、「形容詞」のはたらきをするんでした。
前回は形容詞のはたらきのひとつ、名詞を修飾する限定用法について学習しましたので、今回はもうひとつの、Cになるはたらき、叙述用法について解説します。
>>>Cになる分詞
She looked surprised.
「彼女は驚いているように見えた。」
SheがS、lookedがV、surprisedがCの第2文型です。
このsurprisedは分詞ですね。
形容詞と同じくCになるはたらきをしています。
I heard him singing.
「私は彼が歌っているのを聞いた。」
IがS、heardがV、himがO、singingがCの第5文型です。
分詞であるsingingがCの位置にあり、これも形容詞と同じはたらきですね。
>>>VingかVppの判断
名詞を修飾する分詞は、その修飾される名詞を基準にしました。
Cになる分詞の場合、第2文型SVCならSを、第5文型SVOCならOを基準に考えます。
そのSやOが“する側”ならVing、“される側”ならVppにするんです。
では実際に問題をやってみましょう。
問:適切な方を選びなさい。
I saw her ( ) lunch with her friends.
(A) having
(B) had
文型を考えるとIがS、sawがV、herがOですから、空欄がCということになります。
第5文型なので、Oのher「彼女」を基準にしますね。
彼女は“食べる側”ですから、(A) havingが正解です。
I saw her ( having ) lunch with her friends.
「私は彼女が友だちと昼食を食べているのを見た。」
それでは、もう一問。
The game was so much fun. You seemed ( ).
(A) exciting
(B) excited
YouがS、seemedがVでCが空欄になっている第2文型です。
つまりSのYou「あなた」が基準になります。
ちなみにexciteは「わくわくさせる」という意味です。
あなたがわくわく“させる側”かわくわく“させられた側”かを考えますね。
直前の文ではThe game was so much fun「その試合はとても楽しかった」と言っていますので、文意からわくわくさせられた側だと理解できます。
答えは(B) excitedです。
The game was so much fun. You seemed ( excited ).
「その試合はとても楽しかった。あなたは興奮しているようだった。」
分詞の解説は以上です。
形容詞のはたらきと共に、分詞の使い方をしっかり覚えておきましょう!
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ブログ英文法・英語構文 2019年7月19日
英文法解説シリーズ『分詞(1)』
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
今回は“分詞”についてです。
分詞はVの形をVingやVppに変えて、「形容詞」のはたらきをします。
まずは形容詞のはたらきを確認しておきましょう。
形容詞のはたらき
・名詞を修飾する→限定用法
・Cになる→叙述用法
今回は名詞を修飾する、限定用法について解説します。
>>>名詞を修飾する分詞
I saw a running dog.
「私は走っている犬を見た。」
この文にはrunningというVingがあります。
これは直後のdogという名詞にかかっています。
このようにVingが名詞を修飾して、まるで形容詞のようなはたらきをしているのが分詞なんです。
The little girl has a broken toy.
「その小さな女の子は壊れたおもちゃを持っている。」
この文にはbrokenというVppがあります。
これも直後のtoyにかかっています。
Vppが形容詞のようなはたらきをしていますね。
名詞を後ろから修飾することもあります。
I know the man running in the park.
「私は公園を走っているその男性を知っている。」
この文ではrunning in the parkという部分が直前のmanを修飾しています。
このように2語以上で修飾する場合は、名詞を後ろから修飾するんです。
There are some windows broken by students.
「生徒たちによって壊されたいくつかの窓がある。」
こちらもbroken by studentsという部分が直前のwindowsを修飾していますね。
>>>VingかVppを判断するには…
分詞が形容詞と同じようなはたらきをすることが分かっていただけたと思います。
今度は分詞の問題を解くための知識を簡単に解説します。
分詞の問題ではVingにするのかVppにするのかを問われる問題がTOEICなどの資格試験でも出題されます。
これを判断するにはあるものを基準にして考えます。
名詞を修飾する分詞は、その修飾される名詞を基準にします。
その名詞が“する側”ならVing、“される側”ならVppにするのです。
実際に問題をやってみましょう。
問:適切な方を選びなさい。
Look at that ( ) window.
(A) breaking
(B) broken
答えは決まりましたか?
修飾されている名詞はwindowですから、このwindowを基準にして考えます。
window「窓」は“壊す側”と“壊される側”のどちらでしょう?
もちろん“壊される側”ですよね。
窓が自ら何かを壊しているわけないですもんね。
だから(B)brokenを入れて、
Look at that ( broken ) window.
「あの壊れた窓を見てください。」
となるんです。
もうひとつやってみましょう。
問:適切な方を選びなさい。
The boy ( ) over there is my brother.
(A) walking
(B) walked
この文の基準はboyです。
少年はwalk“する側”ですから、(A)walkingを入れますね。
The boy ( walking ) over there is my brother.
「向こうを歩いているその少年は私の弟だ。」
こんな風に考えてあげれば答えは出ます。
次回は形容詞のもうひとつのはたらきであるCになる分詞を解説します。
今回勉強した内容をしっかり復習しておいてくださいね!
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ブログ英文法・英語構文 2019年7月13日
4つの品詞を意識せよ!
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
みなさんは、英語という言語がたった4つの品詞だけで構成されているということを知っていますか?
「そんなわけない」と思うかもしれませんが、事実です。
英語というのは「動詞」と「名詞」「形容詞」「副詞」の合計4つの品詞で成り立っているんです。
今回は英文法の単元をそれぞれ4つの品詞に分類してみたいと思います。
文法用語がいろいろ出てきますが、さらっと確認する程度に見てください。
とにかくここでは「英語にはたった4つの品詞しかない」ということだけインプットしてもらえれば大丈夫です。
>>>文の中心は動詞
まず英語では「動詞」が文の中心となります。
この点が日本語とすでに違います。
日本語は「動詞」のない文も存在しますが、英語では必ず「動詞」が必要なんです。
どんな英文にも「動詞」は必ずあります。
〇動詞関連の単元
・be動詞と一般動詞
・時制
・進行形
・完了形
・受動態
・助動詞
・仮定法
>>>名詞
次は主に文の要素として使われる「名詞」についてです。
〇名詞になるもの
・不定詞・名詞的用法
・動名詞
・接続詞(that, if, whether)
・関係代名詞what
・複合関係代名詞(whoever, whomever, whichever, whatever)
・疑問詞
>>>形容詞
続いて、文の要素としての補語(C)として使われたり、名詞を修飾する修飾語としても使われたりする「形容詞」です。
〇形容詞になるもの
・不定詞・形容詞的用法
・分詞
・前置詞+名詞
・関係代名詞
・関係副詞
・比較
>>>副詞
最後は、修飾語として英文を鮮やかに色づけしてくれる「副詞」を見てみましょう。
〇副詞になるもの
・不定詞・副詞的用法
・分詞構文
・前置詞+名詞
・接続詞
・複合関係詞
・比較
いかがですか?
これまで学校で教わってきた英文法の単元はどれも4つのどれかに分類できましたよね。
4つの品詞のバリエーションを学ぶのが英文法という言い方もできるかもしれません。
この事実から分かるのは、「動詞」「名詞」「形容詞」「副詞」のはたらきを知らずに英語を習得することはできないということです。
逆に品詞のはたらきを知ることが、英語を習得するスピードを上げてくれるのです。
品詞の大切さが少しでも伝われば幸いです!
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