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ブログ英文法 2022年2月22日
hearとlistenって何が違うの?
こんにちは!
おとなの英語予備校・代表の谷口翔太です。
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英語学習者の初・中級者に多い間違いのひとつにhearとlistenの区別があります。
この2つの単語は「聞く」という意味で覚えている方が多いと思いますが、
一体何が違うのでしょうか?
英語のネイティブスピーカーや、日本人でも英語ができる人たちがよくする説明が次のようなものです。
hearは「聞く」「聞こえてくる」という意味で、
listenは「聴く」「耳を傾ける」という意味。
例えば、街を歩いていてお店などから流れる音楽が聞こえてきたなら、
I heard music. 「音楽が聞こえてきた」
というようにhearを使います。
しかし、車を運転しているときに音楽を聴きたくなって、音楽をかけたなら、
I listened to music. 「音楽を聴いた」
となり、listenを使います。
確かにこのhearとlistenの意味の違いの説明自体は間違っていないのですが、
英語を学ぶときにもっとも重要なのは“型”や“語順”などのルールの方です。
実は、hearとlistenというのは動詞の種類が異なるんです。
英語の動詞には「自動詞」と「他動詞」があります。
カンタンにいうと「自動詞」は直後に目的語になる名詞が不要な動詞で、
「他動詞」は直後に目的語になる名詞が必要な動詞です。
この目的語は英語でObjectと言い、
頭文字を取ってよくOと表記されます。
このことを踏まえて先ほどのhearとlistenの英文をもう一度見てみましょう。
I heard music.
I listened to music.
hearは直後に名詞のmusicが置かれていて、これがhearの目的語(O)になっています。
一方、listenは直後に前置詞toがあり、その後にmusicが置かれています。
つまり、hearは「他動詞」で、listenは「自動詞」という違いがあるんです。
「他動詞」は直後に目的語を置けますが、
「自動詞」は前置詞がないと目的語を置くことができません。
英語の学習を効率化するためには、このようなルールを知る必要があります。
TOEICなどの資格試験でもそうですが、
空所補充の問題では、「英文の意味から考える」のではなく、
「英語の型から考える」ようにしましょう!
ちなみに、最後にhearとlistenの違いをもうひとつだけ。
hear「聞こえてくる」は“状態”であるため進行形にできませんが、
listen「耳を傾ける」は“動作”なので進行形にできます。
これもそれぞれの単語の性質を捉えたとても大切なことです。
英語は“意味”からではなくて、“型”から考える!!
これ、忘れないでくださいね。
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)
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