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ブログ英文法・英語構文 2023年8月16日
have been to ~とhave gone to ~の違いとは?
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おとなの英語予備校の谷口翔太です。
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ボクの教室では、英語を話せるようになることを目的に通われている方に必ずやってもらうことがあります。
それは和文英訳というもので、与えられた日本語の文を英語に直すというもの。
いわゆる英作文の一種です。
英語を話せるようになりたい人の多くは、
いきなり英会話スクールに通ったり、オンライン英会話のレッスンを受けたりして、「話す」練習から入ろうとしますが、これは効率がいいやり方とは言えません。
自分が思ったことを英語に変換する能力が身についてからのほうが、
スムーズに話せるようになります。
そもそも英語を話せない大きな原因のひとつは、考えたことを英語に直せないことです。
英語を話す機会が少ないからではありません。
だから、ある程度の知識のインプットが終わったら、
絶対に和文英訳をやることをおすすめします!
ボクはこの英作文についても、段階に分けてレッスンを行いますが、
その最初の段階で実施しているのが、和文英訳です。
そのときに多くの受講生が間違って書いてしまう英文のひとつに次のような英文があります。
「私はそこへ行ったことがあります」
あなたは、これを正しく英語に直すことができるでしょうか。
この文を英語にするためには、まず完了形の慣用表現を知る必要があります。
▶ have been to ~
「~へ行ったことがある」という表現を、英語では次のように言います。
have been to ~
この表現は、「~へ行ったことがある」以外にも、「~へ行ってきたところだ」という意味もあります。
実はどちらも、
今自分のいる場所とは違う場所に行っていて、今はこの場所に戻ってきていることを示しています。
戻ってきてからある程度時間が経過している場合は、「~へ行ったことがある」と訳し、
それほど時間が経ってないのであれば、「~へ行ってきたところだ」と訳せばいいんですね。
「私はそこへ行ったことがある」を英語で言うときには、この表現を使えばいいんですが、
多くの人は、違う表現を使ってしまうんです。
▶ have gone to ~
have been to ~ と似た表現に、have gone to ~ という表現があります。
この表現はgoの過去分詞形であるgoneが使われているため、
こっちを「~へ行ったことがある」という意味だと思っている人が多いんです。
でも、このhave gone to ~ は「~へ行ってしまってここにいない」という意味なんです。
もとの場所に戻ってきていないことがポイントですから、「行ったことがある」という表現にはなりません。
まずは、この2つの表現の区別に注意しましょう。
▶ thereは名詞じゃない
最後のポイントとして、「そこ」という意味のthereについてお話ししておきます。
「~へ行ったことがある」という表現はhave been to ~ だということはインプットしていただけたと思います。
あとは、「そこ」という意味のthereをつければOKなんですが、
have been to ~ にそのままつけて、have been to thereとはできません。
それはなぜか?
それはthereが名詞ではなく、副詞だから。
英語は言葉の配置がとても大切。
have been to の toは前置詞で、前置詞の後ろには名詞が置かれるという決まりがあります。
そのため副詞であるthereはtoの後ろには置けません。
では、どうすればいいか?
実はとても簡単!
toを取っちゃえばいいんです。
前置詞toがいるから副詞thereが置けないわけですから、
それを取ってしまえば副詞を置いてもいいんです。
I have been there.
「私はそこへ行ったことがあります」
これで英文が完成しました。
もし、「私は京都に行ったことがあります」のように名詞を置く場合は、toを残して、
I have been to Kyoto.
のようにすればいいんですね。
have been to と have gone toの違いをしっかり覚えて、
その後ろに置くものが名詞か副詞かということにも注意してくださいね。
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)
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ブログ英会話 2023年8月2日
youの第3の意味
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おとなの英語予備校の谷口翔太です。
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あなたは、youに3つ意味があるって知っていますか?
学校で英語を習い始めたときから、ボクたちに馴染みのあるyou。
この単語はめちゃくちゃよく使いますし、誰もが知っている単語のひとつ。
今更、youの勉強なんかしなくてもと思うかもしれませんが、
youをきちんと使いこなせていない人が多いのも事実。
特に今回ご紹介する3つめの意味は、日常でもかなりよく使われるのに、多くの人が意識できていません。
これを機に、もう一度基本単語youと向き合ってみましょう。
▶ 単数形のyou「あなた」
もっとも有名なyouの使い方は、単数形のyouだと思います。
話をしているひとりの相手に対して使い、日本語にするなら「あなた」「君」に相当する言葉です。
例文で確認してみましょう。
You are beautiful.
「君は美しいですね」
I will give you a call tonight.
「今晩、あなたに電話します」
▶ 複数形のyou「あなたたち」
単数形と同じカタチをしていますが、youには複数形の意味もあります。
こちらは話をしている複数人の相手に対して使い、
「あなたたち」「君たち」のように訳すことができます。
夫婦がお互いに伝えるI love youのyouは目の前の配偶者ひとりを指しますが、
例えば、ミュージシャンがコンサート会場でオーディエンスに向けて言うI love youのyouは会場に来てくれた観客みんなを指しています。
ボクの大好きな映画「タイタンズを忘れない」に、こんなセリフが出てきます。
You’re already winners ‘cause you didn’t kill each other at camp.
「合宿で殺し合わなかったんだから、お前たちはすでに勝者だ」
このセリフにはyouが2回使われていますが、状況や場面がわからなくても、どちらも複数形と判断できます。
最初のYouは、winnersとイコール関係です。
winnersは複数形ですから、当然主語のYouも複数形です。
後半はyou didn’t kill each otherとなっていて、
直訳すると「お互いを殺さなかった」という意味です。
「お互い」という意味のeach otherという単語が使われていることからも、このyouも複数形だとわかります。
ちなみに、単数形のyouと区別するために、youの後ろにallをつけて、you all「あなたたちみんな」とすることもありますが、複数形のときに必ずつけなければいけないわけではありません。
また、ネイティブスピーカーの中には
「youは複数形で使わない」
「複数形のyouはallやguysなどをつける」
と言う人もいますが、そういう感覚でその人が捉えているというだけで、
you単体でも複数形としてめちゃくちゃよく使われます。オックスフォードやケンブリッジの英英辞典にもちゃんと掲載されています。
安心して使ってください。
▶ 総称のyou「人(は誰でも)」「どんなひとでも」
最後にもうひとつ、とても大事なyouの使い方をご紹介します。
それは“総称のyou”と言われるもので、一般的に「人」を指します。
次の例文を見てください。
You have to be 20 or over to buy alcohol in Japan.
「日本で酒を買うためには、20歳以上になっていなければなりません」
このYouは、これまでお話ししてきた特定の相手に対して、
「あなた」とか「あなたたち」と言っているわけではなく、
日本では、「どんな人でも」お酒を買うには20歳以上でなければならないと言っているんですね。
これが総称のyouの使い方なんです。
もうひとつ確認してみましょう。
You are not allowed to take photos here.
「ここで写真を撮ることは許可されていません」
=「ここは撮影禁止です」
このYouも、誰か特定の人を指して言っているわけではありません。
ここでは「どなたも」撮影は遠慮してくださいと言っているんですね。
この3つめの意味は、日常ですごくよく使われるにもかかわらず、
あまり教わることもないですし、理解している人もあまりいません。
この総称のyou、ぜひ覚えておいてください!
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)