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ブログ英会話 2023年8月8日
耳に残りやすい英語のリズムのつくり方
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おとなの英語予備校の谷口翔太です。
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「韻を踏む」という言葉がありますよね。
日本語の韻は、「脚韻」と言われるものが主で、言葉の後ろで韻を踏みます。
詩やラップの歌詞なんかでも馴染みがありますよね。
実は英語も、ことわざや歌詞などで韻を踏みます。
英語の歌詞は、ラップに限らずロックやポップスでも韻を踏んでいるものが多いです。
例えば、Bon JoviのLivin’ on a Prayerという有名な曲がありますが、
この曲のサビの歌詞を見るときちんと/r/の音で韻を踏んでいます。
We’re half way there
Livin’ on a prayer
Take my hand, we’ll make it, I swear
Livin’ on a prayer
いい曲ですよね~(*´ω`)
さて、今回お話しするのは、韻の話ではありますが、
多くの人に馴染みのある「脚韻」ではなく、「頭韻」という言葉の頭の部分で韻を踏む方法です。
英語ではこの頭韻というのがいろんな場面で使われています。
脚韻と同じように、韻を踏むことでリズムがよくなって、耳に残りやすくなります。
さっそくいくつか例を見てみましょう。
▶ 早口言葉
英語の早口言葉には、脚韻だけでなく、頭韻も非常によく使われます。
Peter Piper picked a peck of pickled peppers
A peck of pickled peppers Peter Piper picked
If Peter Piper picked a peck of pickled peppers
Where’s the peck of pickled peppers Peter Piper picked?
/p/の音で韻を踏んでいます。
それにしても難易度の高い早口言葉ですね・・・
ちなみに英語で早口言葉をTongue Twistersと言いますが、
こちらも/t/の音で頭韻になっています。
▶ 企業・店舗名
企業やお店の名前でも頭韻は多く使われています。
Best Buy(アメリカの家電量販店)
Krespy Kreme(ドーナツのチェーン店)
Dunkin’ Donuts(ドーナツのチェーン店)
Chuck E. Cheese(ピザのチェーン店)
▶ キャラクター・作品名
キャラクターや作品の名前も頭韻のオンパレードです。
多くの人の親しみを持ってもらうための工夫があるんです。
Mickey Mouse(ミッキーマウス)
Minnie Mouse(ミニーマウス)
ネズミのキャラクターですから、Mouseの/m/の音と韻を踏むために、
同じ/m/の音で始まる名前にしたわけですね。
Donald Duck(ドナルドダック)
Daisy Duck(デイジーダック)
こちらもアヒルですから、Duckの/d/の音と韻を踏めるように、/d/で始まる名前になっています。
Clark Kent(クラーク・ケント)
スーパーマンの名前ですね。
スペル上はわかりにくいですが、発音上はどちらも/k/の音です。
Peter Parker(ピーター・パーカー)
スパイダーマンの名前です。
頭の音は/p/で韻を踏んでいて、終わりの音は/r/で韻を踏んでいます。
つまり、頭韻と脚韻の両方使っているんです。
さすがスパイダーマンです!!!
Peter Pan(ピーターパン)
/p/の音で韻を踏んでいます。
Beauty and the Beast(美女と野獣)
/b/の音で韻を踏んでいますね。
▶ 曲名
ブログでもときどき話していますが、ボクは洋楽にハマったのがきっかけで英語を好きになりました。
特にハードロック・ヘヴィメタルが好きで今でもよく聴いています。
オーストラリアのバンドにAC/DCという世界的に有名なバンドがいます。
彼らの代表曲も頭韻が使われています。
Highway to Hell
Back in Black ←こちらは脚韻もありますね
また、イギリスにIron Maidenというバンドがいて、このバンドも世界的に有名です。
彼らも曲名やアルバムのタイトルに頭韻をよく使います。
Seventh Son of a Seventh Son
Dance of Death
多くの人の耳に残りやすいリズムは、人気を得てヒットする大切な要素のひとつと言えそうですね。
あなたも、頭韻を使った名前やキャッチコピーを探してみてはいかがでしょうか。
日本にもいろんなところで使われていたりしますよ。
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)
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学習法 2022年8月16日
ペアになる音
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英語の子音(母音以外の音)には、「無声音」と「有声音」という2種類の音があります。
英語の発音が上手な人は、この2種類の音を使い分けているわけですが、
そもそも無声音と有声音とは一体何なのでしょうか?
まずはその違いを簡単に説明しておきますね。
無声音
声帯を振動させない音、息だけの音
有声音
声帯を振動させる音、声を出す音
先ほどお伝えしたように、この無声音と有声音の区別は子音の場合のみで、
母音はすべて有声音になります。
さて、今回はこの無声音と有声音でペアになる音を整理しておきたいと思います。
発音記号が登場しますが、記号の発音の仕方ではなく、ペアになる発音記号を覚えるつもりで見てください。
アルファベットのイメージでほとんど問題ないはずです。
ペアになる音
無声音
有声音
[ p ]
[ b ]
[ f ]
[ v ]
[ k ]
[ g ]
[ s ]
[ z ]
[ θ ]
[ ð ]
[ t ]
[ d ]
[ ʃ ]
[ ʒ ]
[ tʃ ]
[ dʒ ]
おそらく多くの人がこれらの発音記号がペアの関係になっているということを意識できていないと思います。
左側は息だけの音、無声音です。
それに声をのせたものが右側にある有声音なんです。
例えば、[p]の音は息だけですが、それを声帯を振動させて発声すると[b]の音になるわけです。
これらのペアになる音を知ることで、英語の発音のルールを覚えるのに役に立ちます。
どう役立つのかは次回のブログでお伝えしますので、楽しみにしていてください。
まずはこれらの子音はちゃんとペアで覚えておいてくださいね。
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)
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ブログ学習法 2022年8月2日
子音と母音がつながる現象
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リエゾンという英語の発音のルールがあります。
有名な言葉なので耳にしたことがある人も多いと思います。
英語ではリンキングと言われ、厳密にはリンキングとリエゾンは違うものですが、
とにかく音のつながりに関するルールだと思ってください。
今回はその中でも最も基本である「子音と母音の連結」についてお話ししたいと思います。
英語を話すときには、子音と母音がつながることがよくあります。
母音というのは「アイウエオ」のことで、
子音というのはそれ以外の音です。
こちらも厳密に言うと、もう少し知識が必要なのですが、とりあえずはこう覚えておいてください。
このルールはとても簡単です。
例文をいくつか見てみましょう。
今回はわかりやすくするために、発音記号を使わず、あえてカタカナで表記します。
Can I see? 「見てもいいですか?」
このCanの「ン」の音と、Iの「アイ」の音は、子音と母音なのでくっつきます。
そのため「キャン・アイ」ではなく、「キャナイ」とか「クナイ」のように聞こえます。
Iという単語は直前が子音の場合はよくつなげて発音されるので、
他の例も探してみるとすぐ見つかるはずです。
I bought a car. 「車を買いました」
このboughtの最後の「ト」の音は、次のaの「ア」の音とくっつきます。
「ボート・ア」ではなく、「ボータ」「ボーダ」「ボーラ」のように聞こえるんですね。
冠詞のaもよく登場する単語ですので、子音の後でつなげて発音されるのを聞く機会は多いはずです。
Stand up. 「立ちなさい」
多くのひとに馴染みがあり、無意識に「子音と母音の連結」をしているのが、この例です。
「スタンド・アップ」と発音する人は、ほとんどいないはずです。
これもStandの「ド」とupの「ア」の音がつながって、
「スタンダップ」と聞こえますよね。
英語を話すとき、聞くときにぜひ意識してみてください。
今日も応援していますね!
英語学習がんばってください:)