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ブログ英文法 2018年12月25日
英文法解説シリーズ『受動態』
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
今回は“受動態”という単元について解説したいと思います。
よく“受け身”なんて言われることもありますね。
英文法の単元の中で、もっとも誤解が多い単元と言っても過言ではないくらい、受動態の本質を理解している日本人は少ないと思います。
ボクがまだ学習塾に勤めていたころ、高校生の授業で受動態を解説するとき、最初に必ずある質問をしていました。
「中学で習った受動態ってどんなもんやったか覚えてる?」
この質問に対してほぼ100%返ってくる答えが2つ。
「by」と「される」です。
中学生のときに、確かに受動態の文には“by”が使われていましたし、日本語訳にするときは「される」と訳していました。
しかし、実は本来受動態の文では“by”を使うことも、「される」と訳すこともほとんどありません。
まるでメジャーであるかのように習ったこの2つの知識は、全くメジャーではなく、むしろ例外なんです!
>>>受動態とは…
では受動態とは一体何なのでしょう?
ズバリ、受動態とは“目的語を主語に移した文”のことです!
例えば、
They close the store at ten.
「彼らは10時にその店を閉める。」
という文があるとします。
動作をする人やモノを主語(S)といい、その動作を受ける人やモノを目的語(O)と言います。
この英文であれば、close「閉める」という動作をする“They”「彼ら」が主語で、動作を受ける“the store”「その店」が目的語になります。
ふつうは上の英文のように動作をする人やモノが主語になっています。
これを動作を受ける側、つまり目的語を主語にしてつくる文が受動態というわけです。
“the store”は“They”によって閉められるわけですから、“the store”の立場で文をつくると、
The store is closed at ten by them.
「その店は彼らによって10時に閉められる。」
となり、受動態の動詞は、【be動詞+過去分詞形】で表されます。
>>>なぜ受動態にするの?
しかし、これではまだ受動態を理解したとは言えません。
そもそも受動態はなぜ存在するのか、考えたことがありますか?
“They close the store at ten.”でも“The store is closed at ten by them.”でも同じ状況を説明していることに変わりはないですよね。
受動態というカタチが存在するのは、もとの主語を言わない方が都合がいいから。
わざわざ目的語を主語にして、もとの主語を言わなくてもいいようにするものなんです。
それなのに“by them”なんて言ってしまったら、受動態にする意味がありません。
だからふつうby以下は言わずに、
The store is closed at ten.
「その店は10時に閉められる。」
という風にします。
>>>和訳するときの注意点
次に日本語訳ですが、「その店は10時に閉められる」という言い方はやはり不自然です。
このように受動態は「される」と訳すと不自然になるものが非常に多いんです。
正しくは「その店は10時に閉まる」と訳します。
受動態だからといって、必ずしも「される」と訳す必要はないですし、むしろ「される」で訳さないことの方が多いんですね。
なるべく自然な日本語にすることで意味がスッと入ってきますよ。
いかがですか?
受動態の本質を知ることで、受動態の本当の使い方を身につけられるはずですよ(^^♪
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