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ブログ英文法 2019年6月14日
英文法解説シリーズ『不定詞(3)』
こんにちは!
おとなの英語予備校、代表の谷口翔太です。
さあ“不定詞”の最後はもちろん「副詞的用法」です。
副詞のはたらき
・名詞以外を修飾する
「副詞的用法」は副詞みたいなはたらきをするので、そう呼ばれています。
副詞は名詞以外のさまざまなものを修飾します。
具体的には、動詞や形容詞や副詞、そして文全体を修飾するんです。
>>>不定詞の副詞的用法
He went to Europe to study art.
まず文型から考えます。
HeがS、wentがVです。
to Europeは前置詞と名詞のカタマリですから、副詞のカタマリです。
ちなみにこれは不定詞ではありません。
不定詞は“to V”の形をしていますが、これはtoの後に名詞が来ていますよね。
さて残った“to study art”が不定詞ですが、文の要素にはなっていませんので、名詞的用法ではないことが分かります。
これが直前の名詞を修飾していれば形容詞的用法となりますが、ここでは修飾していません。
ということはこれは「副詞的用法」になります。
3つあるうち2つが違えば、必然的に残りのひとつになります。
ここまで来たら後は日本語訳でしたね。
不定詞to study artは彼がヨーロッパに行った「目的」を表しています。
つまり「彼は絵を勉強するためにヨーロッパに行った」と訳せばオッケーですね。
副詞的用法の場合、基本的に2つの意味を覚えておけばほとんどの場合きちんと訳せます。
ひとつがこの「目的」、そしてもうひとつが「感情の原因」です。
次は「感情の原因」について見てみます。
I am happy to see you.
IがS、amがV、happyがCです。
不定詞“to see you”は文の要素ではありませんので、名詞的用法ではありません。
直前の名詞を修飾していれば形容詞的用法ですが、直前には名詞はなく形容詞happyがありますので、これも違います。
ということはこれは「副詞的用法」となります。
あとは意味です。
この英文のように不定詞の直前に感情を表す形容詞があったら、「感情の原因」と考えてください。
不定詞“to see you”が私が幸せな気持ちになった原因だからです。
訳は「私はあなたに会えて幸せだ」となります。
副詞的用法は消去法で考えていきます。
そして副詞的用法と分かったら、「目的」か「感情の原因」の意味を当てはめてあげてください。
これで不定詞の3用法の学習はおしまいです。
不定詞を見たら、まずはどの用法なのか判断できるように訓練しましょう!
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